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80年代アメリカの天才、表参道への回帰。【特別展:キース・へリングが愛した街 表参道】

 

 

表参道で開催中の『キース・へリングが愛した街 表参道』に行ってきました。

 

 

 

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©Mori Building Co., LTD.

 

 

 

山梨にある中村キース・へリング美術館所蔵の作品が展示されていますが、意外にも東京では初公開らしい。

 

 

 

会期:2018年8月9日(木)-8月19日(日)

場所:表参道ヒルズ本館B3F

EVENT | キース・ヘリング生誕60年記念 特別展「Pop, Music & Street キース・ヘリングが愛した街 表参道」 | 表参道ヒルズ - Omotesando Hills

 

 

 

今回はオリジナルポスター、レコードジャケット、来日時の秘蔵写真の展示に加えて、ミュージアムショップまで併設されています。

入場無料っていうのに、表参道ヒルズの懐の大きさを感じますね。

 

 

 

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そういえば黄色、緑、赤ってアフリカンカラー

 

 

特別展の入り口で諸注意を受けて、入る。

写真撮影も大丈夫。

 



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今回の特別展でキーとなるのが『表参道』という街。

 

 

キースは1980年代を代表するアメリカ美術のアーティストですが、彼はその時期に東京にも来ていたようです。自身のオリジナルグッズを販売するショップを1988年東京・青山に2号店としてオープン。

 

 

同じ年に、当時ストリートパフォーマンスが流行していた表参道の歩行者天国で路上にチョークでアートを描くというパフォーマンスを行ったそうです。

 

 

 

「keith haring omotesando」の画像検索結果

Photo by © Akira Kishida

 

 

 

キースの活動に共鳴し、受け入れる土壌が表参道にはあったということなんですね。

31年という短い生涯の中でキースが何度も足を運んだということは、それだけ表参道という街が彼を強く惹いた環境を持っていたんですね。

 

 

 

展内に入るとすぐに、壁一面の作品が。

キースの作品達は集合体としても一つの作品ができるほど、それぞれの作品に彩があります。

 

 

 


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作品の中には、純粋なアート作品に加えて商業用のポスターもありました。

 

 



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Lucky Strike (タバコ)なんかは今のタバコでは考えられないくらいポジティヴに仕上がってますね。

商業用のポスターといっても、やはりキースの個性が消えることはなく、むしろ広告商品を彼の作品に取り組んでいるような印象を受けます。

 

 

 

 

また、キースは反アパルトヘイト、核放棄、エイズ予防、LGBTカミングアウトなど社会的なテーマでも作品を多く作り出してきました。

 

 

 

 

 

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これは広島でのイベントがあった際のポスターだそうです。

反戦」というテーマはキースにとってこう表現されるのか。

 

 

描かれたシンボルたちが持つ柔らかさと内在されたメッセージ性の強さを共存させているのは、キースのなせる業だなと思います。

 

 



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併設されているストアです。

小物、アパレル、その他もろもろ。

 

 


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用途がやや謎だが

 

手軽に買えそうなものも勿論あるんですが

 


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壁紙まで売ってました。

キースの画集も売ってます。

 

 

 

ざっと特別展はこんな感じでした。

 

 

 

高校の時にキースの作品に出会ってから、彼の作品から放たれる包容力のある明るさに強く惹かれ続けていました。

 

 

しかしその明るさの背景には、彼自身が抱えていた問題や、世界の間違ったあり方への問題意識が根本にあったことには気が付きませんでした。

 

 



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キースと代々木公園

 

 

 

 

そうした背景があるからこそ、彼の作品は没後28年を経た現在でも風化せず、広く支持されているんですね。

 

 

 


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イヌ氏

 

 

 

 

また、表参道の魅力を再確認できたことも、この特別展の魅力でした。

キースの生きた80年代から、変わらず若者たちを魅了し続け新たな価値観を生み出していく街。

 

 

 

この街から何が生まれてくるのか、今後も楽しみです。

 

 

 

 


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特別展後 キースが遊んだ表参道のストリート

 

 

 

 

 

 

【参考URL】

EVENT | キース・ヘリング生誕60年記念 特別展「Pop, Music & Street キース・ヘリングが愛した街 表参道」 | 表参道ヒルズ - Omotesando Hills

キース・ヘリングが愛した街。 表参道で今夏、キース・ヘリングの特別展が開催へ|MAGAZINE | 美術手帖