北欧ダダイスト

スウェーデン留学ログ

③コソヴォ共和国・グラチャニツァ

今回はコソヴォプリシュティナ編の続き。

前回のプリシュティナでは歩いているだけでも相当な政治思想を浴びたわけなんですけど、今回のグラチャニツァはその比じゃないです。

 

グラチャニツァはプリシュティナからバスに乗って30分くらい。それで料金はまさかの0.5ユーロ。物価の安さは旅を楽しくするよね

 

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日帰り余裕ゾーン

 

事前に行先を伝えておいたおかげで、二人とも爆睡の中「グラチャニツァだぞ~」と起こされる。

ここで降りるのは自分たちだけ。普通にここ付近の市民が使うバスで、自分たちがグラチャニツァで降りた時はまあ穏やかではなかったよね、みんなの目線

 

なので少し気を引き締めて

到着です

 

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暑そうだけどそんなに暑くない、謎の盆地

 

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綺麗ではない川が流れる、のんびりした街なんだけど

 

まさにこの街が、コソヴォセルビアの関係をややこしくしている一要因なんですね。

というのも、ここの街にあるグラチャニツァ修道院という施設がセルビア正教会の聖地的存在のひとつ。コソヴォ国内にはここを含め合計4つのコソボ中世建造物がある。

 

つまり、コソヴォ(特に今回のような中世建造物群)はセルビアにとって聖地そのもの

日本で言ったら京都が占領されて勝手に独立されるのと同じ状況ですね

 

そんな歴史がある街なので当然、

 

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セルビア系に投票呼びかけるよね~。*この日は国民選挙数日前

 

街中の選挙ポスターにはご丁寧にセルビア系候補者だけの番号を抜粋して堂々とポスター掲載していました。

 

っていうか標識も車のナンバーも、全部セルビア仕様だし。明らかにプリシュティナ市内とは空気が違う。

 

それにしても気が狂うほどの選挙ポスター。

これぐらい洗脳に洗脳を重ねていかないと360°アルバニア系に囲まれたこの土地のセルビア人はかき消される、てことなんだろうな

 

平和構築の大前提なんですけど、「紛争とは解決するものではなく、管理するものである」っていうのが身に染みてわかります。

 

これはやっぱり現地に行って初めて理解できたことだと思う。

キレイごとも理想主義も感情論も、現実の前では容赦なく玉砕

 

 

 

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わかりづらいけど、、セルビア国旗

 

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お墓だったかな確か

 

 

バス停から歩いて数分で修道院に着いた。

 

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外壁

 

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入口

 

修道院の中は写真撮影禁止。

スウェーデンの教会に何度も行ってた身としては、やっぱりこの正教会系統の修道院は別の宗教に見えるレベルで違う。

内装は、刺青入れました、みたいな感じ。びっしり描かれてる。

 

こぢんまりした修道院だけど、その歴史的経緯と現在の立ち位置から強烈な力を感じる

 

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外観

 

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有刺鉄線がまあ物騒

 

ここがセルビアコソヴォ不仲の一要因なのか、って思いながら見てるとやるせなくなってくるよね

 

 

帰り道、バス停がわからなくなって現地の人たちに聞くことにした。

 

相方「バス停どこですか?」

住人1「・・・(顔をそむける)」

 

なんだよこいつ。

 

文句も言っていられないので別の人に

相方「バス停どこですか?」

住人2「I don't know...」

 

なにこれ。

 

野宿寸前でも大丈夫だった相方もさすがにめげてた。

いや隣町なんだから知ってないわけないでしょ・・?

 

頑張ってもう一人、、

相方&自分「バス停どこですか?(キレ気味)」

住人3「あーバス停はね、、、」

 

やっと見つかった!しかも親切に道まで出て案内してくれそう!

と安心していたところへ、後ろの住人4から一声

 

 

「GIVE UP PRISTHINE」

 

 

結構破壊力のある言葉でした。

このフレーズが頭の中で何度もこだましながらグラチャニツァを離れるという後味最悪の日帰り旅になりました

 

 

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EU?どっちの味方?

 

相方とは、ただ「怖かったね」という感想で強制的にまとめた。

雰囲気はもしかしたら国境地域より悪いんじゃないかっていう感じ。

 

でも平和構築を学んでいる人には、是非行ってほしいと思いますね。

最近PKO派遣のことで議論になってるけど、他国での紛争を対岸の火事で片付けてほしくない。

日本ほど自国ファーストな国ってないんじゃないかなって最近思う。自覚が全然ないだけで。

自衛隊派遣の話になるたびに、憲法9条を掲げては「日本には武力行使以外の平和貢献の仕方がある!」なんて言って、全然現実的かつ具体的な方法は考えない。

それは、見殺し、と言います。

 

本当に紛争当事者側の立場から支援をしようと考えない限り、この自国ファーストの考え方は変わらないだろうね。

 

 

 

 

今回のコソヴォ旅は政治フィルターをかけて記事にしたけど、普通に観光としても見どころのある国なんじゃないかなーって思う。他の都市も行ってみたいね。

 

 

ということで、コソヴォ・グラチャニツァでした!

 

 

Sota

 

プリシュティナ

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