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北欧ダダイスト

スウェーデン留学ログ

西成さんぽ・20禁の文化遺産、飛田新地

西成区で有名なのはあいりん地区ともう一つ、「飛田新地」と呼ばれる地区

 

泊まったホテルがあいりん地区のど真ん中で、飛田新地

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ここらへん。歩いて10分くらいですぐにつく

飛田新地はあいりんのようなドヤ街ではなく、日本最後の遊郭と呼ばれる場所

 

Wikiさん情報より

飛田遊廓(とびたゆうかく)は、大阪市西成区山王3丁目一帯に存在した遊廓赤線大正時代に築かれた日本最大級の遊廓と言われた。現在もちょんの間が存在し、通称飛田新地(とびたしんち)と呼ばれる

 

遊郭とは、遊女さんらと遊ぶことのできるテーマパークのような場所で、16世紀頃から存在するそう。遊女の中でも最上級として君臨するのが「花魁(おいらん)」、こちらは有名。

 

飛田新地ソープランドではなく、あくまでもこの「遊郭」の末裔。

1500年代から続く遊郭も、1946年の公媚制度廃止、1957年の売春防止法によって、公媚地域としての遊郭の歴史は幕を下ろした。

 

 

ではなぜ飛田新地は未だに遊郭として生き残っているのか?

現地に行くとこのような看板が

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見づらい

 

飛田新地の下に、小さく「料理組合」と書かれてる。

実はこの飛田新地、表向きには料理旅館として成り立っている。

 

風俗店ながら料理店を装うことができるのは、

【料理店に客が来る→そこで働く仲居さんに恋をする→仲居さんも恋をする→両方「我慢できない!!」】

と、自由恋愛という名目ならば法律にも触れないからとのことで(意味不明

警察署と隣接していながらも、摘発はされていないらしい。。。

 

 

 上の看板が見えたらもう飛田新地はすぐそこ

基本的に飛田新地での写真撮影は禁止で、バレた場合にどうなっても知りませんよとのこと(893、罰金50万円等々。。

 

とりあえず一周してみる。(興味本位で軽々しく現地へ向かうのは仲居さん達にとっても迷惑です!気をつけてください)

 

一本道ではなく、何本かの通りに分かれている。大きく分類すると

①年齢層のお高い、妖怪通り

②メイン通り

③そして可愛い子ばかり、青春通り

 

歩いていると、ほとんどのお店で、女の子の隣に座っている遣り手ばばあ(呼び込みのおばさん)が「兄ちゃん、おいでおいで!可愛いよ!」と声をかけてくる。

もちろん入店するつもりは一切なく、そもそも未成年なので、気にせず歩く(飛田新地では未成年の入店が禁止)

 

ぐるっと一周歩き終わる。感想。。。も特にないな。。

ただ異世界ではあるんだけど、意外と日常でもあるというか。あいりん地区と隣接していたからなのか、特に衝撃みたいなものは受けなかった。ただ、女の子、めっちゃ可愛い子は本当に可愛い。これは噂通り

 

そんな飛田新地の中で、唯一「本当に」料理を出すお店も

しかも、この堂々たる外観

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鯛よし百番

 

飛田新地の端にあるこの料理旅館、大正時代に遊郭として建てられ、現在は旅亭として運営

なんと2000年に登録有形文化財になったそう

 

ここだけは写真撮影可能だったけど、この写真もかなり周りを気にしながら撮った。。

 

 

 

そしてもう一周歩いてみる

一周目とのインターバルはそんなに空いてなかったものの、女の子が変わっているお店も幾つか。仲居さんが変わってるという事は、お客さんが入店したということで。。

ストリートを歩くのはみんな男、サラリーマンくらいの人達があーだこーだ品定めしながら歩いていた。

ひとり未成年が飛田を歩くのも気が引けてきて、ホテルに帰った。

 

 

 

飛田新地を歩いての感想は先述の通り、特に衝撃を受けることはなかった。

それは別に関心がなかったわけではなく、想像以上に飛田がその場所に馴染んでいたから。ただのソープ街ではなく、歴史とともにその地域にしっかりと根付いていたことを感じた。

 

 

 

この飛田での現状を「日本の闇」と形容することもできるけど、一方で遊郭は(仕事として尊敬されるべき)日本文化という側面も持っている

開発学でも、伝統文化の存続と近代的発展がお互いに相いれず、衝突に至ることもよくある。例えば一夫多妻制。この結婚制度が未だ残る地域に女性の人権を訴えても、「これが私たちの文化だから口を出すな」、と反対されることがある。彼らからすれば、大切に守ってきた伝統が、先進国によって固められてきたルールによって一方的に破壊されていくのと同じこと。

 

飛田遊郭もその原理は似ていて、たとえ世論が「遊郭なんて下品な商売、根絶されるべき恥の文化」という風潮にあれ、過去を生きた文化として軽蔑する事・無かったことにするのは良くないと思う。

売春が合法化されているオランダのように、隠された恥の文化としてではなく、ひとつの立派な仕事として尊敬されるべき。

飛田新地がいつまでもグレーな場所で滞っている現状は、先進国の中でも遅れていると言わざるを得ない。

 

 

 

飛田新地を詳しく見ていくとジェンダー問題にもつながっていくんだけど、それはまた別の時に。。

 

日本のことを知っているようで、全然知らなかったということに気づかされた西成さんぽ・あいりん地区&飛田新地でした。

 

 

Sota

 

前回・あいりん地区

southernsverige.hatenablog.com