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北欧ダダイスト

スウェーデン留学ログ

西成さんぽ・日本一治安の悪い街、あいりん地区

Googleさえあれば、知りたい情報はすぐ手に入り、古代ギリシャみたいに情報を伝えるために42kmを走るなんてこともない世の中だけど

誰でも情報を発信できるという事は、ウソ発信しよう思たらウソ発信できる

質の悪い情報をただ鵜呑みにすることは危険

 

百聞は一見に如かず。。。

ネットでも何かと噂の絶えない、日本で最も治安が悪いと言われている西成区のあいりん地区と、区域全体がグレーゾーンの飛田新地に、去年の8月に行ってきた。

 

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西成グラフィティ

 

2ちゃんねる、まとめでもよく取り上げられてるから良く知られていると思うけど、大阪には日本最大のドヤ街、「あいりん」と呼ばれる地区がある

ドヤ街とは、日雇い労働者が集まり、安宿が多く立ち並ぶ地区のこと。生活保護受給者が多く、治安は決して良くない

 

場所は大阪市西成区、あの有名な通天閣・新世界から南に歩いてすぐの所

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赤枠が、おおよそのあいりん地区

 

このあいりん地区は、治安が悪いことで有名。おそらく日本の全市町村の中でもワースト。ネットの情報では、路上生活者が多いだとか、シャブ(覚せい剤)が出回っているだとか、とにかく評判は最悪

あの殺人犯、市橋達也が「こんなとこに住めるか!」と言って潜伏を諦めたといわれるくらい

 

 

滞在理由

そんな西成区・あいりん地区に、留学1週間前に行ってきた

 

実家から鈍行電車で福岡空港へ向かう途中で一泊せざるを得なくなり 、近畿エリアで宿を探すと

以前から興味のあった、西成区が候補に出て来た。

 

宿代は安いからいいにしても、安全面の心配はもちろんあった。興味本位で行くのは危険だし、現地の人にも迷惑だから。

宿探しの前からあいりん地区の悪評は知っていたし、掲示板でも、あそこだけは行くな、っていうカキコも多く、シブル

 

だけど自分の専攻、開発学という視点から、留学前の慌ただしい時期であっても行きたいと思い始めた

物事の本質はその良い所も悪い所も見て初めてわかってくるもの、留学前に日本のことを多角的に知っておきたいし、行ってみるかと決意

 

 

 

当日

 

大阪環状線で、最寄りの新今宮駅まで行く。近づくにつれて不安になっていたけど、あの時はアドレナリンが勝っていたような

 

そして夜9時頃、新今宮駅に到着。ホームから出て、いよいよ西成区に入る。

西成の第一印象は、駅から出たときに漂ってきた、煙草プラスαな匂い。

少なくとも好印象な匂いじゃないし、ニオイと形容した方がしっくりくる感じ

 

駅からホテルまでの道は簡単なはずなのに、なぜか迷った。しばらく同じ場所を行ったり来たり。駅をはさんで北側が浪速区で南側が西成区なんだけど、いきなり南に行くのには少しチキンなので、まず浪速区のほうに歩く

 

 

ここで初めて、噂通りの光景を見た。

歩道を歩いてたら、視界に黒い何かが映って、そこに目を向けたら、地べたで人が寝てた。

一応まずは浪速区っていう感覚で歩いてたから、まだ全然準備もしてなくて、この時は結構な衝撃をくらった

周りの人は地べたで人が寝ていてもみんな素通りだし、これが日常なのは本当なんだなと理解

 

浪速で徐々に慣れていこうなんて計算は見事に狂った

素直に西成のホテルまで向かおう

 

今回泊まったのは、ビジネスホテル福助さん

ロケーションはあいりん地区のど真ん中

 

駅からホテルまで歩いて、女性も若い人もほぼ見かけなかった。

 

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そして路チャリの多さ ブレてるのはすんません(震えたとかではない)

 

 

この町の特徴は、

①女性がほとんどいない

②若い男もいない

つまり、ほとんどおっさんタウン

男女比にいたっては90%が男性らしい。これもやはり日雇い労働者が集う町ゆえにか。

 

あいりん地区の治安の悪さはギャング的なものではなく、退廃的な雰囲気

ホテルまでも歩いてすぐなのに、また迷う

 

 

 

あいりん地区の安宿

 

そんな調子で歩き、福助さんに着く。

受付のおじさんは優しい方で、近くでご飯が買える場所だとかを丁寧に教えてくだすった。いいホテル選んだ

 

予約したのはこの部屋

 

この部屋で確か1700円とか。夏休みだったから空き部屋は少なかったけど、空き状況によっては一泊1500円からいける。

部屋は扇風機・クーラーあり、一回に行けば風呂あり、WiFiあり、そしてテレビでChillできる

 

あいりん、なかなかええやん。

 

ただ、「テレビの音で隣部屋同士がもめるのを避けるために(謎)イヤホンを付けて視聴してください」との注意書きがあったり

お風呂場の荷物置き場では、「過去に盗難被害があったため、部屋の鍵は絶対にここに置かないで浴室でも身に着けてください」との注意書き(風呂でてから気づいた)があったり

何かと注意事項が多い。自己管理徹底しなかったら何があっても文句言えん。

 

でも一泊の間は何も盗まれなかったし、そもそもそんなに気を張る必要もなかった。

宿に泊まっていた人は、海外からのバックパッカーとか、おそらく怖いもの見たさであいりんに来た人達で、ガラの悪い人はいなかった

 

ちなみに外国人バックパッカーはここに来てから結構見かけた。っていうのも、このあいりん地区

①ドヤ街だけあって、宿代の安さは格別

②大阪の有名観光地からのアクセスの良さ

③外国人であることで、住民になにか手を出されるということはほぼない

という外国人バックパッカーからするとかなり好条件なところ。

海外のハンドブックでも"NISHINARI AIRIN"で紹介されてて、人気があるらしい

 

あいりん地区にも意外な一面があるんだな

 

 

 

夜の散歩

 

 一段落してから10時くらいに散歩を開始

ホテルのおじさんに今から散歩するけど大丈夫ですかと聞くと、基本的には手を出されることもないから大丈夫だと思うけど、執拗に話しかけてくる人がいたらシャブの売人だから逃げてね、と注意された

 

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もはや要塞にしか見えないが

ここは西成区警察署で、日本で唯一の柵で囲まれている警察署

こんなカオスな町じゃ警察官も常時守られなければっていうことを物語ってる

 

 

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高架下と商店街 右の集まりは立ち食いホルモン、西成では多く見かけた

 

今こう見返して思ったこと

写真がなさすぎる

 

ちょっとこの魚眼カメラ、シャッター音が大きくて撮るのにひけを感じてたのかもしれない

結構撮ったつもりだったのに、トータル10枚もない。笑

まあそれくらいに、写真撮らしてくれるような雰囲気ではなかったです

 

ある程度歩いて宿に戻った。

 

 

 

あいりん地区への素直な感想

 

一泊しただけであいりん地区のことを理解できたなんて思っていないし、数時間の散歩で見たものはおそらくこの町の表層的な部分

だけど今回の滞在で、この町も悪くはないと思った。

 

散歩の後半、駅から離れたエリアで歩いていたのはほとんど現地住民の人たち

そこには

 

段ボールを敷いて寝支度をする人、千鳥足で酒を飲む人、ホルモンを立ち食いする人々

居酒屋で楽しむ人、スナックでママと熱唱する人、路上で座り込んで談笑する人

古き良き昭和のにおいが漂っていた

 

平成生まれだけど、しっかりと昭和が残されているのを町の随所で感じた

自分が生まれ育った関東の都会ではない雰囲気。。この色濃く残った昭和の町、なかなかいいなって思う

 

ネットの情報から推測した景色と、実際見た景色のギャップを感じて、面白がられて実物以上の中傷を受けているなって思った。もちろん解決すべき問題は山積みだけど、あいりんを「ヤバい町」で片づけて欲しくない

 

日本に帰ったら、また行ってみたいな~。

帰るときには成人になっているから、居酒屋でも行こうか。

 

 

 

Sota

 

飛田新地

southernsverige.hatenablog.com