ギャンブルで失った代償はでかい
2日間泊まったホステルを後にして、目的地に向けて朝から歩き始める
目的地はブランデンブルク門のちょっと先に行ったところにある、ドイツ連邦議会議事堂。名前の通り連邦議会の議場が置かれてる
今回はこの議事堂の最上層部分のガラスドームが目当てで、事前予約をすれば割と簡単に見学ができる。しかも無料!
オンライン予約をしていたので、指定の時間になったらスーっと入れる。これは嬉しい
少し早くついたから議事堂の周りをうろうろしてると、また起きてしまった
腹痛(激)
もともとお腹はゆるい方だけど、最近お腹強くなってきたんじゃない~?って調子乗ってふざけた食生活してたからな。。朝ご飯2日連続ハリボだったし。。
じゃあトイレ行けばいいじゃんって話なんだけど、昨日大金を捨ててしまったために、手持ち金はおよそ14ユーロ。そのうち12ユーロはホテル代へ使う予定
つまりトイレに行くお金(0.5ユーロ)すら下手に使えない状況、しかもこっちのホテルってだいたいデポジット現金で払うし
だいぶ我慢した、がんばった
でも無理
結局大切な0.5ユーロを使い用を足した
そんな馬鹿なことをしてるうちに、見学の時間になり議事堂に入る
同じくひとり旅してる人もいて、ハワイから休暇で来たらしい。日本にも来た事あるよ~て言ってたな
そんで着いた
これが国会議事堂って、ドイツかっこええな
建物自体は全然こんなモダン調ではなくて、歴史ある荘厳な雰囲気なのに
最上層のこのドームは、ばりばりアバンギャルド
ヘッドホンで音声ガイドをスタート
歩いていくごとに、そこから見える景色について解説してくれる
いろんな歴史を知れて、ベルリンが一望できて、まさかの無料。ドイツはふところがおおきいですな
結構ゆっくり歩いて、10分くらいして頂上に到着
意外と頂上は筒抜けだったというね
でも何かのシステムがなんとかして、雨も雪も対処できるらしい(聞き取れんかった
鏡360個が生み出す美的センス。。。
このガラスの下、写真だと全然見えないけど、がっつり連邦議会場で椅子がびっしり
いやーここは本当に良かった。色々吸収できた。
しばらく適当に散歩して、次の場所に
虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑 雨が降り始めた
ブランデンブルク門すぐ近くの中心街に、不自然ともとれる広大なオブジェクトが
ホロコースト記念碑とも言われていて、名の通りナチスによって虐殺されたユダヤ人のために建設された記念碑
実はこのオブジェクト、何を表現しているのかという事への正式な発表はなくて、解釈は鑑賞者にゆだねてるらしい。
中心に向かって歩いていく
最初はひざ下くらい
気づいたら自分の身長を超えて
魚眼で低く見えるけど、、、こんな高さになる。比較するなら、ベルリンの壁(3m)より高い。
不謹慎にも鬼ごっこしている奴らもいたが
この、歩いていくとどんどん深みに入っていって、周りが灰色の単一世界になる感じ
降っていた雨も相まって、不安になった
作者の意図こそ謎に包まれたままだけど、当時のユダヤ人の先の見えない絶望的な不安を表現してたんじゃないかな、なんて思った
記念碑を後にして、ホテルまでの道のり・お気に入りのブランデンブルク門通りを歩いていく
途中、博物館に2度見した写真が飾ってあった
Photo: The Federal Chancellor Willy Brandt Foundation
おお。。。この写真を見て、衝動的にその博物館に入ってみた
この写真に写っている方は、旧西ドイツ首相のブラントさん
ここの博物館は、そのブラントさんの博物館だった
正直ガイドにも載ってなかったし、存在は知らなかったな
博物館の展示は主にブラントさんの功績を記すもの
スタッフの人に入館料は無いのか聞くと、ブラントさんの功績は皆さんに知ってほしく、無料開放していますと
博物館の壁にはブラントさんの言葉が刻まれてた
"Peace is not everything, but everything is nothing without peace"
「平和を求めることが全てではないが、平和がなければ何も生まれない」
この言葉は印象に残ってる
平和学開発学が専攻の自分に、スーッと沁み込んでいく感じ
わかっているようで結局自分の口からは永遠に出ない言葉、それを努力によって表現できるようになった人が偉人なのか
水溶性の格言ここにあり
ミニシアターも ちなみに閉店間近
詳しくは書かないけど、ここに展示されていたブラントさんの功績、本当に偉大そのもの
東西ドイツ統一のために、周りから理解されずも頑張ってきた首相
かっこええです。
高校で世界史を学んで、留学中にこうしてベルリンを訪れて、この博物館に偶然立ち寄って
もう一度、最初のベルリンの壁解放を見つめるブラントさんの写真を見ると、ずっとここに立っていたくなる
人並み外れた努力してきた人たちの顔つきって何かこう、かっこええ。ボキャ貧だけど。
存在も知らなかったブラント博物館だけど、偶然でもいいことってあるもんだな
結構な時間歩いて、ホステルに到着
案の定デポジットを要求され、ホステル代はなんとか払えたものの、残金を見ると
0.5ユーロ。。。
あっぶね。。。また野宿するとこだったわ。。
バー付きホステル
この後は中心街ぶらぶらして、結局SUBWAYで晩ごはん(クレカ可のため)
20分くらい歩いたところにある、ベルリンの壁博物館に行ってきた。夜の誰もいないところで見るベルリンの壁は本当に陰鬱
PM10時過ぎ、さんざん歩き疲れたので速攻寝る
旅もそろそろ終わり。。。
Sota