北欧ダダイスト

スウェーデン留学ログ

出国前夜

8月22日に初めてスウェーデンに入国し、翌日からこのVäxjöに住み始めて早10ヵ月弱

明日スウェーデンを経って、しばらく周遊します。

最終日だからって感傷に浸るのは避けたいので(豆腐メンタル)総括的なものを簡単に

 

結論から言うと、やはりこの国は好きです

もともとスウェーデンは多方面で好きだったけど、来る前はやっぱり住んでわかる暗い部分みたいなものに少し怖気づいていた。

案の定、生活を始めてからは上手くいっていない部分も目立ちました

 

だけど、やっぱり多方面で進んでますよ。

政治でみると、国民一人一人がしっかり国のことを考えて行動できてるし、政府も彼らの考えを尊重している。社会対策の結果については批判する人もいるけど、進んでぶつかっていったから生まれた問題なんだと思う。

 

 

あとは自然と芸術

これほど芸術が身近にあるのは素敵だなって思う。Växjöはカテゴリ的には地方都市になると思うけど、こんな小さな町でも町中にアートが散らばってる。市民も音楽活動なんかに積極的に参加してるし、まあこの調子ならAviciiもAbbaも生まれるよなという

 

自然はスウェーデンの醍醐味。寮から大学までは湖沿いを自転車で20分、これは重要だった。日本にいたときは登下校なんて全然面白くはなかったけど、湖沿いに自転車こいで大学に行けるというだけでストレスが消えていった。

観光で来るのにはあまり進められないけど、住むのにはよい街

 

 

最後に、スウェーデンで出会った人たち

これは宝

書かんでもいいか

 

 

というわけでスウェーデン生活も明日で終わり。10代最後と20代の幕開けを迎えたこの地。忘れないんだろうな

 

 

Växjö、Linnaeus University、Vallgatan、出会った人たち

さらばスウェーデン

 

Tack Tack

 

 

 

 

Sota Takamori

かんなびす

カンナビスとは大麻のこと

 

大麻合法化については世界各国でまだまだ議論が続いてる様子で

全体的には合法化しよーって流れだけど、国によって栽培・医療・嗜好目的の線引きがややこしい。ヨーロッパ・北米は栽培・医療目的の大麻使用までが合法のところが多く、嗜好目的の大麻を合法化しているところは見た感じまだ少ないかな。

ちなみにあの北朝鮮大麻に関する法律が皆無で事実上完全解禁(しかしほとんどが犬のエサ行き)

 

うちの大学でも大麻を持ってる学生は結構多い。たぶんクリスチャニアから輸入してるのかもしれない。そんな光景を、ああこれがリベラルなんだな~なんて呑気に見てる。

日本でも大麻持ってる人は周りにいたし別に目新しいものではなかったんだけど、それにしてもヨーロッパの人たちは大麻に対してオープンで、捉え方も全然違う。煙草に飽きたか、酒に飽きたかの延長くらいの感覚で手を出してる。

 

案外こういうトピックで、社会の違いをかなり痛感する。

 

 

嗜好目的ならまだしも、医療用目的でさえ大麻を禁止している国はまだまだ多い。

禁止国の政府に言わせると、大麻に含まれるカンナビノイドという化学物質が人体に悪影響だということで、禁止しているらしい。しかも日本の場合、その根拠は1940年代に政府がカンナビノイドは危険だと発表したからだというもの。つまり60年以上前のデータを根拠に頑張ってらっしゃる。

 

一方、医療大麻が合法な国の政府は、人体に対する悪影響は限りなく低いと主張。カナダ政府なんかは大麻はこんなに安全なんですよ~っていうデータをわざわざ発表してる。覚せい剤に含まれているメタンフェタミンは医療目的であれば合法なのに、なぜカンナビノイドに対しては頑なに有害性を主張するのか。カンナビノイドよりも有害な化学物質はなんて医療現場では珍しくないぞ、という主張。

 

医療用に関しては、有害性を否定するデータ出されたら非合法を押し通す意味なんてないでしょ。。

 

嗜好目的に関しても、中毒性・有害性は酒や煙草よりも低いという研究結果がでてる。

それは事実なんだけど、決して脳によい影響を与えるわけでないので、反対派の人たちの気持ちもわかる。

 

医療用と嗜好用、ここの線引きが一番難しいんじゃないかな

 

 

 

まあこんな感じで日本でもスウェーデンでも割と身近に大麻があったわけですが、自分は今まで一度も大麻を使ったことがありません。(普通)

 

なんでかというと、できるだけ客観的な大麻推進派でありたいから~。

先に非合法を犯しておいて合法化しろって主張するのがおかしいっていうのもあるけど

大麻を経験してしまったら、少なくとも今までのような大麻に対する客観的な立場を維持できなくなる。特に嗜好用に関しては、反対派から「あなたが吸いたいだけでしょ?」と言われても仕方がなくなる。それは勘弁。

 

 

ということで

いつか日本でも大麻合法化が訪れますように(医療用だけでも)

腐った固定観念ゆとり世代が破壊していきましょう~

 

 

 

Sota

男女平等と日本の伝統的価値観

スウェーデンにいると男女平等はあたりまえという価値観はところどころで感じるわけなんですが

周知のとおり日本では男女格差は根強く残っていてるにもかかわらず、政府も国民もこの現状をあまり問題視していません

 

どのくらい日本での男女格差がひどいかというと、2016年度の男女格差指数ランキングで111位。生活水準の高い先進国が特定の分野でここまで順位を落とすことは珍しいです

 

前々からこの格差を生んでいる日本の社会構造はおかしいって批判してきたけど、最近になってこの問題の対象である女性ですら問題視していないことについて考えるようになった。

 

というのも、男女格差指数で日本に近い順位にいる国々は経済・政治においても発展途上の国が多く、男女格差指数はそれに伴った結果だろうと考えるのが妥当

ということは、経済・政治において高度発展している日本でこれほど男女格差が縮まらないのは、開発の対極にある固有の伝統・文化が原因で

日本の女性がこの日本的な伝統・文化・価値観を(無意識的に)大切にしているからこそ、「西洋の生み出した」男女格差指数では発展途上という結果になってしまっているんじゃないか、ということを考えるように

 

西洋が生み出したという言葉は伝統的な価値観と対比させるために使っただけで、男女格差指数そのものを批判する気は全くありません。ただ、この指数も絶対的・普遍的なものでもないよね、ということです。

 

ここでいう日本的な価値観というのは、例えば結婚観に色濃く反映されていると思います

日本人の女性に「将来の夢は?」と聞くと、「幸せな家庭を築く」「いい嫁になる」という回答が多く帰ってきます。もちろん日本国外でも同じような回答は帰ってくると思うけど、日本ではこの「幸せな家庭を築くことが女の幸せ」という価値観が深く浸透している

幸せな家庭を築くことが目的なら、別に社会進出してばりばり働かなくてもよくないかという考え方が、無意識に行われているわけです。こういった背景があるのなら、男女格差指数で成績が悪いのも納得できる。

 

 

納得はできるけど、本当に社会進出したい女性が賃金格差・育児休暇・高等教育への偏見などといった構造的暴力を受けているのは事実です。

女は家、男は外という価値観は未だにこういった雇用格差を生む原因となっています。この問題については「伝統ですから」「文化ですから」で済むものではない。伝統と、は時として切り捨てなければ国家を衰退させる危険物でもあります。

 

 

 

 

ジェンダーの問題は女性だけに焦点を当てて解決できる問題ではありません。より多くの女性が社会で働くという事は、より多くの男性が育児・家事に貢献しなけらばならないということです。男女平等社会を実現するには、今ある社会構造と男女の役割を根本的に変えていく必要があります。

 

日本の場合、ジェンダーに関する固有の価値観が女性の社会進出の遅れを招いています。価値観を完全に壊すことは望ましくないけど、諸行無常の世の中である限り、価値観を意識的に変えていくことは大切です

 

 

 

伝統と開発、両者の均衡を見つけることが、今の日本に必要なことだと思います

 

 

Sota

個人主義的な価値観

こんちわ。もう留学生活も7ヵ月がすぎた。はやすぎ。

 

Peace and Developmentも今のところ落単せずになんとかやってきてるけど、なかなかきつくなってきた。

今やってるPeace and Development 2に比べたら前セメスターのコース1は簡単だったけど、それでも結構勉強しないと追いつけなかった。

もちろんコース2になってからは内容もただの知識詰め込みじゃなくて、今まで学習してきた思想、理論、ケーススタディをどう諸問題に当てはめていくのかっていう応用演習が主になってきた。

そして7ヵ月経ってもなお言語面においては圧倒的なハンデを感じる。多い時は1日70p分のリーディングを土日休日返上で読み込んでいくという、ゆとりにはちょっときつい分量。

 

そんな感じで過ごしてきたんだけど、今までは周りの遊んでいる友達を見て「なんで俺だけこんなに頑張らなきゃいけないんだ」って思ってた。

スウェーデンの大学は比較的ゆるいという評判で、周りの友達も毎日課題に追われてる印象はない。実際こんなゆるくていいのかな~なんて言ってる人もいた。

 

留学の前半4ヵ月は、この周りとのギャップによるストレスで相当病んだ。

留学って楽しいというよりかは寧ろ、試練やな、という感じ。

 

だいぶ悩まされていた割に、最近はほとんど気にしなくなった。たぶん、スウェーデンの価値観に染まってきたかもしれないからって思ってる。

 

その価値観っていうのは、「その人にとっての充実した1日とは何か」というもの

 

全員が全員そうではないことはもちろんわかるけど、日本人の価値観ってどちらかというとサバイバル志向を持ってる人が多い。どこの大学を卒業しただとか、肩書は何だとか、社会の中で自分がどのような地位にいるのかということを価値観の基準にする傾向が強い。

しつこいようだけど、日本人が全員そうであるわけじゃない。ただ、全体としてそういう傾向が強いことは事実だし、世界価値観マップっていう研究でもそのことは証明されている。

 

その真逆に位置するのがスウェーデンの価値観。個人主義が徹底しているから周りと比較して自分はどうだとか、みんながこういう所に価値を見出すなら自分もそれに倣うということがほとんどない。ヨーロッパの国はこういった個人主義的な傾向が強いんだけど、スウェーデンは特に「自分の人生は自分の価値観に従って生きる」、という特色がある。

 

自分はもともと個人主義というか、孤立主義というか、あまり人目は気にしないで生きてきた、って思ってた。

でもスウェーデンでの生活を通して、自分が思っていた個人主義はただの利己主義だということに気が付いた。人目は気にしないとは言っても結局人の評価が気になるし、自分の意見をつぶして他人に同調する。

日本社会でずっと過ごしてきたからこういう傾向になっていくのは必然だけどね。(そしてこのことが必ずしも悪いことではない)

 

その利己主義的な自分に気が付いてから、スウェーデン個人主義的価値観、つまり他人との比較ではなく、自分の考え・感情に重きを置いて生活するようになった。

 

日本の価値観を捨てたわけではなく、スウェーデンの価値観を取り入れたといった感じ。

 

なんでこの価値観の広がりが変なサボり癖につながったのかというと、逆に今までは他人を気にして神経過敏に頑張りすぎていたということに気が付いていなかったから。人目を気にして、これくらいはやらなければ情けないだろう、リーディングもこれくらい読み込まなければプライドが保てない、というモチベーションで勉強していた。

 

それが、あくまで自分のために勉強しているのであり、それに対する他人の評価はまったく気にしなくていいという考え方に変わってきた。もちろんグループワークでしっかり貢献もするし、課題としてだされた分量はしっかり読み込む。ただそこに他人の目線という邪念を持ち込まない。

日常生活でも、自分が正しいと思ったことはしっかり遂行して、主張すべき時にはしっかり意見を言い、他人の生き方は他人の生き方で尊重する。これが個人主義的価値観。

 

まだ完全に他人の目を気にしなくなったわけではないけど(それはそれで問題)

今までより自分に自身が持てるようになったし、ストレスに悩まされて病むことも少なくなってきた。

 

こんな感じで勉強しても何か将来役に立つのか、って思ったことは何度もあるけど、この気づきが得られただけでも大きな財産だと思う。

 

 

 

 

というたわごとでした。

にんげんだもの

 

 

Sota

ストックホルムテロ事件 情報・意見まとめ

4月7日午後2時53分、スウェーデンストックホルムの中心街でテロと思われる事件が発生しました。

現段階では事件に関して不明な点が残るものの、犯人と思われる人物2名が逮捕されました。

 

以下は個人でメディア・Twitter等による事件に関する情報・意見をまとめたものです(4月9日PM15:00現在)

  

 

 

犯行に関する情報

 

BBC

 A British man was one of the four people killed in the Stockholm lorry attack, along with two Swedes and one Belgian, police in Sweden have said

-BBC News 

Stockholm attack: British man confirmed among victims - BBC News

 

死者4名、負傷者15名はテロ事件としてはスウェーデン史上最悪の被害者数。犠牲者4人のうちスウェーデン人が2人、イギリス人が1人、ベルギー人が1人でした。 

 

 

 

容疑者は尋問に対して全く口を開こうとしないため、現段階ではまだ不明な点が多く残ります。

 

 

現段階でイスラム過激派組織ISからの犯行声明はありません。

しかし犯人のSNSでの言動から、イスラム過激派へ傾倒していたという可能性は高いとのことです。

 

上記の容疑者に加えて、もう一人の容疑者がストックホルム北部で逮捕されました。

二人には何らかの関係があるとの情報がありますが、確証は得られていません。

スウェーデンの首都ストックホルムでテロ 犯人とみられる男2人逮捕 - ライブドアニュース


加えて、事故直後に一部のメディアでは「数カ所で発砲音」などと報じていましたが、現在はどのメディアも発砲事件に関しては言及していません。デマ情報の可能性が高いです。

 

 

 

事故現場

事故現場のDrottningattanというストリートは町の中心部ということもあり、人通りが多い場所です。

犯人はトラックでこのストリートを南方向に700m走行し、デパートÅhlénに突っ込みました。

 

 

このDrottningattanというストリートは特例を除き、通常は車の走行を禁止しています。

ストリート店の防犯カメラにトラックが暴走している様子が映り込んでいました。

 

 

歩行者専用道路で出す車の速度ではないため、確信犯との見方が有力です。

 

 

 

不審物の発見

www.bbc.com

 

調査による結果、トラック内に爆弾と思われる不審物が発見されました。

「トラック内に通常あるべきでない物」と発表されていますが、現段階では爆弾とは断定できないため、不審物の精密検査を行って検証していく予定です。

*一部メディアでは爆弾だと断定して報道しています

 

 

 

事件による影響

スウェーデン国内に限らず、隣国の北欧諸国でも主要エリアでの厳重警備が始まりました。

 

The country's (Norway) police will be carrying weapons until further notice in the main cities as well as Oslo airport.

-Daily Express, UK 

Stockholm terror attack - Norway police to be armed in wake of events | World | News | Express.co.uk

 

通常北欧諸国の警察は銃を携帯することはありませんが、ノルウェーでは国内の主要都市・空港で武装警備することを発表しました。

 

隣国フィンランドでも、首都ヘルシンキでのセキュリティーレベルを引き上げ、巡査する警察官の数を増やしました。

 

そして事故の翌日(土曜日)

www.aljazeera.com

 

ノルウェーの首都オスロの商業街で爆発物のようなものが見つかったとして容疑者を逮捕しました。

不審物は専門施設で解除され、幸運にも被害者は出ませんでした。

ストックホルムの事件との関連性は不明ですが、北欧諸国での無差別攻撃はこれからも起こりうる事であり、更なる厳重警備が必要です。

 

 

 

意見・その他の情報

 

2010年ストックホルム爆破事件 - Wikipedia

(補足)スウェーデンでのテロは今回が初めてではなく、2010年には北欧初の自爆テロ事件に次ぎ2度目。(今回のテロとほぼ同じ場所)

 

 

 

 

 

 

国王からの声明も発表されました

 

2017年に入ってからも、欧州でのテロは頻発しています。

最近では3月22日にロンドン、4月3日にサンクトペテルブルクで死傷者を伴う事件が発生しています。

今回のスウェーデンでのテロは、欧州でのテロはどこででも起こりうるという事実を示す事件となってしまいました。事実、スウェーデン人の中には今回の事件に対して「テロが起きるのは時間の問題だった」と冷静に捉えている人も多くいます。

また、おそらく欧州で多発するテロ事件を「対岸の火事」としてしか捉えない日本人も多くいると思います。日本でテロが発生する可能性は欧州に比べて低いと予測されますが、それを逆手に取って攻撃を仕掛けてくる可能性も否定できません。グローバル化した現代社会で起きている問題は、例え遠い国のことであっても対岸の火事として他人事にはできません。

 

残念ながら、無差別攻撃に対して絶対的に安心な対処法はありません。

では、頻発するテロに対して私たちは何をすればいいのか。

 

 

重要なことは、「テロに決して屈しない」という姿勢を、断固として守り抜くことです。テロを恐れてしまっては、彼らの思惑通りです。私たちの結束力はテロなんかで崩壊するものではない、あなたたちが勝つことはこの先決してない。この姿勢を彼らに示すことが必要です。

 

今回の事件で犠牲となった方々のご冥福をお祈りいたします。

 

 

Sota

*不適切な情報・最新の情報があればお知らせください