北欧ダダイスト

スウェーデン留学していたログ

映画『ラッカは静かに虐殺されている』と21世紀的ジャーナリズム

 

4月より公開している『ラッカは静かに虐殺されている』をUPLINK渋谷にて観てきました。

衝撃的だった。。

 

 

予告編

 

「我々が勝つか、皆殺しにされるかだ」

 

この言葉が、ジャーナリストの口から普通、出てくるんでしょうか。

不条理に対抗するために想像を絶するほどの危険を覚悟している、市民ジャーナリストたちを追ったドキュメンタリー映画です。

 

公式サイトよりあらすじを説明しますと

 

戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。

2014年6月、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国」(IS)がシリア北部の街ラッカを制圧した。

かつて「ユーフラテス川の花嫁」と呼ばれるほど美しかった街はISの首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。 

海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、市民ジャーナリスト集団“RBSS”(Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)が秘密裡に結成された。

彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。

引用:『ラッカは静かに虐殺されている』公式HP

 

このような内容です。

 

 

 

トラウマと理念

 

今でこそISは力尽きたという印象がありますが、その存在は2014年に台頭して以来ずっと、国際社会に強いインパクトを与え続けてきました。

 

2014年というと自分が高校3年生の時。

当時ISが台頭しましたというニュースをみて

 

「この人たち、わけのわからん思想が沁みついちゃってる?!ただの無鉄砲な暴力集団だと思ってた・・!」

 

と絶望してました。受験生で神経質になっていたこともあって、ずっと吐きそうな気分だったな。。

 

映画『ラッカは静かに虐殺されている』©『ラッカは静かに虐殺されている

 

そんな、自分の中ではトラウマ気味なISに対して果敢に戦い続けているRBSSのメンバーの姿には、ただならぬ覚悟を感じます。

その覚悟が「我々が勝つか、皆殺しにされるかだ」という言葉に集約されていると思ってます。

 

いくら目の前に惨事が広がっていたとしても、そのことを伝えるために行動を起こすことで命を落とすかもしれないという帰路に立たされた時、それでも行動を起こすという判断のできる人はそんなにいないんじゃないかな、と思うんですよね

 

実際にRBSSのメンバーが殺されてしまう過程も、映画内では生々しく描かれています。

 

もちろん残された彼らが心穏やかでいられるわけもなく、今の精神状態でドキュメンタリーとして撮影されるのは酷じゃないの?というシーンが何度か出てきます。

やはりそれでも、何度も住処を変えなければならなくなっても、ヨーロッパで移民排斥のデモを目の当たりにしても、彼らは情報を発信し続けるという手段を取ります。

 

だからこそ彼らが常に不安・トラウマと戦い続けていること、自分たちの使命を命がけで守ろうとする姿勢がびしびし伝わってくるんですけどね。

 

ラストシーンがひどく印象に残っています。

 

 

 

21世紀的メディアのあるべき姿

 

映画を見ている途中で強く感じたのは、このテロ集団と市民ジャーナリスト達の闘いが非常に21世紀的であるということ。

彼らの闘いとはモノとモノをぶつけ合う物理的な戦いではなく、情報と情報を放出させ合う実態の見えないフィールドで行われています。

 

ISがラッカ市民は豊かな生活を送っている主張すれば、RBSSが市内を盗撮し実際には市民が抑圧されている様子をSNSに投稿する。

それに怒ったISは情報統制を行うために市内のパラボラアンテナを徹底的に破壊する。RBSSはデータの暗号化をすることによってISの検閲をくぐり抜けながらも国外へと情報を発信する。

 

映画『ラッカは静かに虐殺されている』©『ラッカは静かに虐殺されている

 

このような高度な情報戦が、シリアで行われています。IS側にはITのプロが雇われているし、RBSSはもともとメディア関係には素人であっても情報を暗号化できる程の高いスキルを持っている。

 

情報というものがこれ程高度な技術によって操作され私たちのもとに届いているのだとすれば、その背景を知る必要があるし、情報を受け取る自分たちも相応のメディアリテラシーを持ち合わせなければいけないですね。

 

 

最後に

一応、現在ISは公式的には「壊滅」されています。

しかしISの思想を継いだ輩は世界中にまだごまんと存在します。彼らがテロを起こす可能性はまだ十分にあります。ISがまたどこかで大規模な結集を図る可能性も否定できません。

こうした状況が今も続いている以上、RBSSの活動は続くはずです。

 

RBSSへの支援は下記リンクから可能だそうです

Raqqa is Being Slaughtered Silently

 

映画は6月末まで公開しているそうです。

自分も、RBSSの活動を全力で応援していきますぞ

 

 

湯源

 

 

公式サイト

www.uplink.co.jp

 

夏の欧旅⑨ヴァチカン市国

三月末、東京にいるリンネ大留学組で花見しようぜとなり、久々にリンネ大の面々に会ってきました。

アホみたいにひたすら飲んでいたので深入りした話はあまりしてない、なんなら後半はアルコールに侵食され記憶が断片的でコマ送りになっている始末

 

なんだけど、なんだかんだリンネの面々を見て、留学時代の感覚が鮮明に蘇ってきた。

正直スウェーデン留学が全部楽しい思い出だったかというと、全然そうじゃない。

むしろ長期的にしんどかったな。。。自分の履修してたコースが鬼すぎて、勉強に時間を割くあまり交友関係に興味を見出せなくなっていくという図式になってしまったのは結構笑えなかった

なんだけど、そういう大きなマイナス面を含めたものを自分の留学体験として認識して、それでもこうして日本でも出会える同期がいるっていう事実が、これからの新生活の原動力になったのは確か。

 

それで結局

「あー!!ヨーロッパ戻りたいなぁぁぁ!!」

と感傷的になってしまう

 

そんな時に、2017年6月にヨーロッパを一ヵ月放浪していた時の記事が、まだ書きかけだということを思い出した!(放置しすぎな

 

 

というわけで、全旅程

スウェーデンセルビアコソヴォマケドニアアルバニアギリシャイタリア:ローマ→イタリア:フィレンツェ→スイス→フランス→イギリス→(ベトナム)→日本

 

の、ローマ編をやっと書き終えたという信じがたいスピードではあるものの、これからまた書き始めます。できれば6月までに。

そもそも自分の記憶力に限界を感じてから始めたこのログ、全然機能を果たさなくなっている説

でも多少ながら読者になってくれる人もいるそうで、それは本当にあざす。

 

ということで

フィレンツェ

行く前に

ヴァチカン市国行ってみます

 

 

 

 

 

 

 

 

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麗しさ、やばいよね

 

実家のトイレに世界地図と国旗表がずっと飾ってあった自分としては、この国に足を踏み入れることになるなんて信じられない、くらいのお高き存在だった

 

というのも世界地図レベルになったら確実に見えなくなる国No.1、総面積0.44kmという伝説級のサイズ。小学生で初めてこの国のプロフィールを見たときの感動はすさまじかった

 

いつかは行ってみたいと思ってたけど、正直留学中に行くことは想定してなかった。。

だからいざ行くってなった時は興奮というより緊張

 

敢えてあんまり事前リサーチはせず、かつヴァチカン経験済みの友人とは別行動にして、ローマ市内から歩いてヴァチカン市国に向かう・・!!!

 

 

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見えてきた

 

ちなみにテルミニ駅あたりからヴァチカン市国までは歩いて40分くらい

夏にやるべきことではないのは確実だけど、ヴァチカンにいくまでの路地とかも見たかったからね

 

ローマ市内とヴァチカン市国の間にすごくわかりやすい国境線が書いてあるわけでもなく、「あ、ヴァチカン入った感じ?」という拍子抜けするくらいのガード

 

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国という概念はどこへ

 

ヴァチカンは大きく「サンピエトロ大聖堂」と「ヴァチカン美術館」に分かれてます。

所要時間はというと、先日ホテルで隣に寝てたペルー人曰く

"At least 6 hours!!" (少なくとも6時間はいる!)

だそうです。

 

最小の国に6時間も滞在するか?って思うけど、ペルー人全然間違ってなくて、じっくり派の人なら「ヴァチカン美術館」の方に3~4時間くらいはかかるかも

 

自分はヴァチカン美術館と大聖堂をそれぞれ別日に行ったけど、そういうのでもいいと思う

 

まず初日のヴァチカン美術館から

 

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安定のブレ具合

 

このあとパリのルーブル美術館とロンドンの大英博物館に行くことにもなるんですが、アテネ・ヴァチカン・ルーブル・大英の展示物のシンクロ率は結構高いです。

てことで端折るね笑

写真は少ないけど展示物の量はえげつない。一個一個しっかりみてたら12時間コース。

 

ある程度順路を回ると

 

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中庭が出現します。

ここら辺から順路というものが複雑に複雑を重ねることになるので注意

 

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伝われこの果てしない迷宮

 

立ち入り禁止の場所にも展示物がどこまでも続く

 

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そして最後の方になると感覚がマヒしてくる。

みてこれ↓

 

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うわぁぁ、、、

 

この屋根の部分、拡大すると

 

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絵ですよ全部

全てにおいて期待と創造を余裕で超えてくるあたり、ヴァチカンバイブスかましてます

 

圧倒的な量の展示物の中には、当然教科書でみたことあるような作品が点在してます。

例えば

 

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ラファエロアテネの学堂」。

 

この絵ってジブリキャラクター全員集合みたいな感じがあってファン多いよね

 

そんで、ヴァチカン美術館を最後まで歩くとシスティーナ礼拝堂にたどり着きます。

そこで、壁一面のミケランジェロ最後の審判」に出会えるという構造になってます。

 

最後の審判は基本的に写真撮影禁止なのでご注意を!

 

 

 

豪勢、絢爛、華麗、荘厳

そういうワードで形容するしかない国

 

軽くマヒした感覚に浸りながら、出口に向かいます

 

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ヴァチカン縮小モデル

もともと小さいけど

 

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これ国旗!

可愛いよね!

 

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最後にこの螺旋階段を下りて外にでます。

ほんまに最後まで想像を超えてくる。

 

ということでヴァチカン美術館は終了!堪能しすぎた、、、

 

 

 

 

 

 

 

翌日

サン・ピエトロ大聖堂に。

一応説明しておくと、サン・ピエトロ大聖堂カトリック教会の総本山。

世界中のカトリック教会は、この大聖堂を中心にしている訳です。

 

やべぇよ緊張するよ

 

いざ!!

 

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ほぉぉ。。。

 

言葉では形容できないので写真に頼る。。。

 

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「スケールが大きい」とはこういうことを指す

 

なんというか、この光の差し方がヴァチカンをヴァチカンたらしめてるのかな

出そうと思って出せる光の差し方ではないです

 

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この向こう側に見えるのが正面。中心オブ中心。

 

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距離感と規模感のセンス

 

中心に近づいてみます。

 

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これ写真だと全然見えないんだけど、中心の枠には「鳩≒聖霊」が描かれています。

キリスト教において、神が下界(人間界)に降りてきたときに見せる姿です。

 

この中心に描かれた鳩を見た瞬間にとてつもないエネルギーを感じ

同時にエルサレムにある多宗教の総本山にも行かねば、と決めました

 

 

 

とにかくこの国はもはや国ではないというか、もしくは最も国らしい国なのか

よくわからないけど

宗教の総本山に足を踏み入れるというのは世界を仕切る空間を共有するという感じ。そういう意味でヴァチカンは誰にでも一度は行ってほしい国かな。

特にキリスト教圏に住んでる・住んでた人なら↑この感覚を強く共感できるんじゃないかなと(スウェーデンカトリックじゃないけど)

 

 

 

全ての想像を超えてきたヴァチカン(3回目

聖書読んでからまた来よう・・

 

 

 

 

 

湯源

映画『サーミの血』紹介

日本の冬は寒いですね。スウェーデンで生活していた私が言ってるので間違いないです。

日本は建物の中がそんなに温かくないから、一日のトータルでみれば「寒い」って感じている時間はスウェーデンより長いわけなんです。このやろう。

 

特に冬になるとスウェーデン時代を思い出しますが、最近またスウェーデンを思い出すことに遭遇

 

先日、高円寺あたりを散歩してると、すごく雰囲気の良い古本屋を発見

流石高円寺、味あるな~なんて感激してたら、その本屋の壁に映画のポスターが貼ってあるのに気が付いた。

 

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©NORDISK FILM PRODUCTION

 

映画『サーミの血』公式サイト

 

これです。

受賞の数がちょっと狂気ですね

 

以前から気になってた映画だけど、まさかこんな熱烈に評価されてる映画だとは知らなかった、、、

紹介するにはだいぶ時代おくれな感じも否めないけど、気にしないでくださいな

 

映画を知れたタイミングがとてもよかったので、観ることにしました

 

 

・・・

 

 

ネタばれになるので感想は書きませんが、少女の目線から描いた物語なのでけっこうセンシティヴな内容です。

主題はサーミ人への差別だけど、ひとりの少女が複雑な思春期の中で迷走する、という印象も受けられます。

 

命がけの家出、っていう感じかな。

たまたま舞台がスウェーデンだっただけの話で、私たち日本人にも相通じるところがあるお話です。

なので、「北欧は別に興味ないなぁ・・・」という人にも、ぜひお勧めしたい映画です。

 

 

 

ちなみにこの映画の舞台になるのが、ラップランド。北欧の中でも更に北部=北極圏という地域です。

 

自分もちょうど一年ほど前に行ってきました。ノルウェーのTromsøという場所です。

 southernsverige.hatenablog.com

 

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©映画『サーミの血』公式サイト

 

マイナー地域であることは否めないけど、欧州最古といわれる独自の文化・北極圏の壮大な自然など、見どころの多い地域です。

 

北欧留学をしている学生の皆さんは是非足を運んでみてください、、、

 

 

 

えーと、、

とにかくスウェーデンの映画がこういう形で日本にも届くのが少し嬉しい。

 

公式サイトで、明治大学教授の鈴木賢志さんがこのようなコメントをしています。

 

スウェーデンを理想の国と思っている人には、ぜひこの映画を見てほしい。ただしそれはこの国が実際には理想郷とはほど遠いことを知ってほしいからではない。このような、いわば「自国の闇」に正面から向き合う映画を作る人々がおり、それを正当に評価する人々がいることが、スウェーデンの本当の良さだからである。

 

 

そうですよね。本当に勇気のあることをしていると思います。

暗い過去を隠すことはせず、しっかりとそれに向き合う。

そうしなければ国は進歩していきませんよね。

 

 

ということで

映画『サーミの血』紹介でした~

 

 

余談

2018年度センター試験の地理Bでムーミンに関する問題が出題されたらしいですね。

 

一般の受験生にとっては頭を結構ひねらないと解けないような良問。。。

もしくはムーミンの舞台は「フィンランド」ではなく「ムーミン谷」だから悪問。。。

 

賛否両論ありますが、個人的には良問だと思っています。

ちなみに大問1つがまるまる北欧というマイナー地域なのは珍しいそう。

 

映画・センター試験ムーミン氏を通して今後日本でも北欧への興味が高まったらいいなぁと思っております。

 

受験生の皆さん、国立2次・私大まで頑張ってください!

 

 

 

 

湯源

夏の欧旅⑧イタリア共和国・ローマ

アテネからローマまで、飛行機で飛んだ。

これ、今回唯一のワープ(セルビア→ロンドンまで他は全て陸移動)

 

ということでイタリア上陸

ローマの中心地は基本石畳。これに夜の街灯が当たると、ヨーロッパ感120%。

カオスでケバブなバルカンとは似ても似つかない(そんなバルカンも好きやで

 

ギリシャに入ったあたりからほぼこれしか頭にないんだけど、

スウェーデンに一年暮らしてたせいで、南欧の暑さがもう耐えられない

バックパッカーは夏に南欧行かないほうがいいよ、、、死ぬよ、、、

 

ホテルに着きましたが

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暑い。窓以外に暑さを逃す術がない。ヨーロッパってクーラー文化ないのかな?

 

最初この部屋見たときいいじゃ~んて思ったけど、よく考えたらドミトリー型よりプライバシーが脆い

隣にペルー人の連泊さんがいて、「前の宿泊客は俺と全然話してくれなかった!」なんてご立腹でしたが、いざ話してみるとサッカーの話しかしないのでまったくわけがわからず、会話がフェードアウト

 

ということで寝る

 

一日目

ローマ一日目は、とにかくメジャーなところをひたすら歩いて回った。

メジャーすぎて写真上げる必要ないレベルなのでだいぶ端折ります

 

ちなみにこの日、前日ギリシャで摂取したオリーブオイルのせいでお腹下ってます

それも一日中

 

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山川世界史Bに出てくるアレですね。

中入ったけど、どちらかといえば外観のほうが好き

 

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ジーザス

 

あたりまえだけど、観光大国ってこんなに人集まるんだな。。。

そりゃスペイン人はカタルーニャも独立させたくないだろう。。。

 

このコロッセオの向かい側にあるのが、遺跡群

広大過ぎてどこをどう回っていいのかわからない

 

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ギリシャに引き続き遺跡アレルギー発祥気味

 

結構な時間かけて遺跡内歩き回って、(腹痛我慢できなくて)ホテルに帰ることにした。

でも公衆トイレなんてほぼないし、あっても観光所並みの行列だし、飲食店で借りると見たことない汚さだし

 

ここが自分的には、観光大国の頂けない部分

 

ヨーロッパ全部の国に言えることだけど、街中のトイレ少なすぎだろ!!

みんなお腹強いのかよ!!うらやましいなあ!!!

 

こういう背景もあって、食べ歩きとかまじでできない。リスクが大きすぎる。

 

 昼時だったのでテルミニ駅近くの安いイタリア料理店でピザを食うことにした。

そこの店は装飾として風船を壁に貼ってたんだけど、2分に1回は破裂してた。

リコッタ食べてる間に、5回は破裂した

店の人もあんま気にしてなくて、わろす。これが南の風なのか

 

 

 

 

お腹は調子よくないけど、ホテルで一応は回復してまた歩き始めた。

確か結構中心地を歩いてた時だと思うんだけど、一人の男が目の前をガンダで走り抜けた。

なんやこれ?って思って茫然としてると

 

「$+&*(=!$(")>?$<%#?!!!!!!!!!」(たぶんイタリア語)

 

と大声を叫びながら二人の紳士が男を指さしながら追っかけていた。

 

 

 。。。

 

スリやん。

 

 

その紳士の叫び声を聞いた人たちが、どんどん逃走劇に加わってローマの街中を走り抜けていく。

うわー、これがスリか。神経をとがらせていたバルカン半島では無傷だったから、少し気が緩んでた。目の前でガチなスリを見てから、気を引き締めた。

あーこわ。

 

 

少しテンションが下がったけど、そのまま歩き続けていると

 

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おお~。映画史に残る場所です。

 

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スペイン広場。

まだ昼間で暑いから座ってる人は少ない。夕方になるとここ全部、座る人で埋まります。

 

夕方の様子☟

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やっぱ一眼いいな(真顔

 

有名だけどここでジェラード食べるのは禁止。

食べるの禁止なのに堂々と煙草吸ってチルしてる奴がいて、警備員に笛鳴らされてた。

 

そのスペイン広場のすぐ近くに

 

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トレビの泉。

夜もう一回ここ通った時、願いを込めてマケドニア・ディナールを投げ入れました。

そう、マケドニア・ディナール

 

なぜならこの旅一番余ってるから(両替ミス

 

 

後にも先にも、街を歩いているだけで歴史的産物にこれ程頻繁に出くわしたのはローマだけ。量もクオリティーも桁違いだな

世界遺産が一番多いのもイタリアらしいしね

 

この後歩いてヴァチカン市国まで歩いたんだけど、中まで入る時間はなかったので後日再訪問することに

 

 

この晩、大学の友達と再会。これから4日程一緒にイタる。

 

 

2日目

 

 バス停で二人でぼーっとしてたら、日本人のおばさんに話しかけられた。

ローマには何回も来ている、ローマ通

色々とローマについて話を聞いていると、一週間に4時間しか見学できないという宮殿が、その日に開いていることが判明。

 

見ず知らずのおばさんと、一緒にその場所に向かうことに

「男の人は地図が読めるから」という事実無根の理由により地図を任されながらも、その場所に到着。

 

名前は覚えてないんだけど、一週間に4時間しか見学できないのは私有地だから

その私有地がこちら

 

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富豪。。。

これは強すぎる。。。

もちろんこの講堂だけじゃなくて、何個も部屋ありました。絵画も何枚もありました。

ここに現在人が住んでるって、信じられないですね

 

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リアルにこの位置にぶっこまれたらしい。ブルジョワしてる場合じゃないんご。

 

私有地にしては流石に格が違いすぎる宮殿を後にし、おばさんとはさよなら。

 

再び歩く。

旅をするときは基本的に、どこに行くかだけ決めておいて、回る順番は適当なことが多いです。何故かっていうと、その場所の土地勘が身に着くっていう他に

 

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こういう路地裏みたいな、観光名所ではない所にこそ、その国の良さがにじみ出てると思うからなんですね。

目的地から目的地まであてずっぽうに歩いていると、こういう路地裏によく出くわします。

同じ理由で、移動手段でバス・メトロは基本使わないです。

万歩計も平均で一日4万歩近くなります

 

時間と体力があるならば、できる限り歩いてみてください~。

 

 

ローマ最終日の夜、ホテルに戻ろうとしたところ

 

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おーまいが

 

ローマの大規模マラソンが、いつのまにか始まってた。

問題なのは、あまりにも大規模で完全にランナーたちに包囲されていたこと

 

写真からわかると思うけど、人数が半端なく多いのでさささっと走り抜けることも不可能

とうか元陸上部としてその行為はなんとしても避けたい

 

とりあえず包囲網を抜けるためにゴール地点を探して歩き回ることに

なんだけど、歩いても歩いてもゴール地点にたどり着かない

 

仕方ないから、ランナーの少ない瞬間を狙って走り抜けることにした。陸上部員としてのプライドは何処へ

 

まあ結論なんとかランナーにも迷惑かけず、無事帰宅しました。

どこの国に行っても何かしら大規模なイベントが開かれてる。6月ってそういう季節なのか。

 

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颯爽と現れたハイファイブマン

 

他にも真実の口、ちゃんとしたピザレストラン等々、ローマは満喫。

今まで行った国の中でも、見所の密度の濃さは随一ですね。

ただ、観光大国の色が濃すぎて個人的にはキャパオーバーな感じもした

大人になったらまた来よう。。。

 

ヴァチカン市国は次の記事で

 

格の違いを見せられたローマでした

一日にして成らずとはよく言ったものですな

 

 

湯源

 

 

 

ヨーロッパ旅の記事、果てしなく量が多いのでしばらく休みます!

爆笑!

夏の欧旅⑦ギリシャ共和国・アテネ後編

前回の続き。

 

アテネ中心地のプラカまで歩いて、雰囲気もがらっと変わった。

ここで黒人のお兄さんが

「ブレスレットつけてみないか、めーん!」

と寄ってくる。

 

ヨーロッパで旅慣れてる人なら知ってると思うけど、あげるといいながら最終的に買わされるやつです。

 

非観光国を歩き続けてきた自分はそんなことはつゆ知らず

まんまと買わされそうになり、自分の財布を開けて

 

「見て見て!ね?俺今、金が全然ないのっ!!!!」

 

と同情してもらい、なんとか回避、、

 

この先もメジャーな観光地を歩いたわけなんですが、黒人のお土産押し売り人には気を付けたほうがいいです。ブレスレットとかミサンガとか。

やっぱりあいつらも日本人がカモだということ知ってるからね。優しくある必要なんてありません。

 

ただ一言「No」と真顔で言えばいいんです

 

 

そんな洗礼を受けて、初日の夜はカウチサーフィンの主のもとに行くことに

前回カウチサーフィンを北極圏で初めて使ってからそのシステムの良さに感化されて、今回の旅では積極的に使うようにした。

 

コスト面で助かるのはもちろんだけど、現地人と密にコミュニケーションをとるっていうのは、普通の旅行中には案外できないことです

現地人だから知っている情報だとか、その人自身の話だとか、宿主とゆっくり過ごすことで今後重宝されるようなものが得られる気がします

 

社会人になってからは少し抵抗があるかもしれないけど、学生のうちは是非使って

 

 

ヨーロッパの人は文化的にあまり住所そのものをきっぱり言わないので(コンビニの角を曲がったところのアパート、みたいな相対的な表現が多い)

案の定スムーズに家を探すことができず

近くの優しいホテルにWifiを借りながらなんとかホストと会えた。

 

今回のホストは22歳くらいの理系学生。アテネ生まれアテネ育ち。

父親がスウェーデンとのハーフらしくて、彼自身も半年間スウェーデンに住んでいたとかで共通点があった。

 

カウチサーフィンなのに今回はベッドを貸してくれて、そのうえ夜食なんかも作ってくれる。テスト期間中なのに。

 

恩恵を受けながら、寝る

 

 

 

 

2日目

 

ホスト曰くもう一人サーファー(ゲスト)がいるらしく、次の日の朝寝ている間に彼が到着していた。

 

トルコ・イスタンブールの脳外科専門の医学生。カウチサーフィンはもうベテランらしく経験回数は二桁

 

とりあえず彼も予定がなかったので一緒に散歩することにした

 

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家からすぐ近くに1896年の初代オリンピック会場が

2004年アテネオリンピックのマラソンでも使われたとこですね

 

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会場からとある洞窟を潜り抜けると、モニュメント的空間が現れます。

これは歴代オリンピックのポスターで

 

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いいですね~このシンプルさ。

あの星野源のCMいいですよね、1964に負けるなっていうやつ

 

高度成長期っていうのは不況世代の私らから見たら憧れですよ。いいなぁ。

 

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もと陸上部なんでこの光景は、アガる

記憶にある一番古いオリンピックがアテネ。おお~自分いまアテネにいるんや、って感覚がやっと出てきた。

 

ここからアクロポリスに向かって歩きます

 

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とりあえず街中に遺跡多すぎてほとんど何が何だかわからん

アテネは一日あれば足りるよ~って聞いてたけど、これはだいぶ人によるかなぁ

遺跡好きとかギリシャ神話好きなら市内だけでも3日くらい必要な気が

 

30分くらいでアクロポリスに着いた。

ギリシャは観光料でぼったするので有名なんだけど、自分はスウェーデンの学生証(期限切れ)見せたらまさかのタダで行けた。普通に行ったら15ユーロくらい、いやー高い

 

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遺跡に関してはよっぽどの歴史好きかインスタ映えを目指す人じゃないと正直楽しめないと思うなぁ。

 

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登っていくと

 

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工事中で有名なあれ

 

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パルテノン神殿

説明不要の神々しさ。

 

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文字に起こしたら感動が薄れそうな気がするので是非現地に足を運んでくださいとしか言えない

 

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いや~。一眼で撮ると綺麗ですね。綺麗だけど持ち歩くのがめんどくさくて9割魚眼で済ませるという私

 

遺跡群を通り抜けて適当に見つけたレストランに入る

 

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ギリシャサラダ

自分はお腹弱すぎることで有名なので、サラダを名乗るチーズとオリーブオイルにより無事死亡しました

 

ギリシャ料理は基本オリーブオイルひたひたなので、自分のような虚弱体質の人は近くにトイレがあることを確認してから、ご堪能あれ

 

 

ご飯を食べた後もひたすら街歩き

とにかく遺跡が多いから、もうこの時既に、自分がどこにいるのかは把握してない

 

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うむ

 

上から

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横から

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魚眼から

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うわ、、魚眼だと小物感が出てまう、、、

 

晩御飯もこんな感じで、優雅に腹痛を楽しんでおります

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3日目

 

おはようございます。

これ朝焼けです。朝5時くらいに起きて撮った。

パルテノン神殿の存在感ね。

まさしく「アテネの神」

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この日はそんなに観光しなかったんだけど、昨日行きそびれたアゴラゾーンに

 

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保存状態が良すぎる神殿もあった。

いや良すぎでしょ。

 

この後はビール飲んで郷土料理食ってふらふらしながら散歩してたような。。。

 

 

 

とまあ、今まで回ってきた旧ユーゴスラビアの国々とはやはり全く違った旅でした。

ひとつ言えることは

 

「観光大国は観光大国でおもしろい」

 

ということですね。あたりまえですね。

 

 

バルカン半島に別れを告げるべく空港に向かいます

スウェーデンに後にしてセルビアから始まったこの旅行、これからロンドンまで行くというのに飛行機を使ったのはこの一回だけです。

なぜか?

お金がないから!

 

という以外にも、個人的にはしっかりと陸路で「移動しているという感覚」を噛みしめたいというポリシーがあるからですね。

LCCも出てきて飛行機どんどん安くなってるけど、意地でも陸路使っていきたいですなぁ

 

空港到着

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ちなみにここで黒人のバックパッカーとRyanAirの職員がバトルしてました

 

職員曰く、「あなたの荷物はクソみたいに多い」という事で

バッパー曰く、「ほら!こうしたら(全力で付属物を圧縮する)ひとつの荷物と変わらないでしょ!」という事で

 

結果LCC職員圧勝

こういう案件が欲しくてたまらないLCCに勝てるわけねぇだろ、、

このとき航空券代が35€で、バッパーのお兄ちゃんは罰金50€払ってた。

 

資本主義の闇ですね

見なかったことにしましょう

 

そんなLCCの飛行機に乗り込む

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この、機内に行くまでむき出しのまま皆で歩いていく感じ、好きやで

夜8時でこの明るさだったなぁ。。

 

機内で自分の席に座ってたら席を変えてほしいという奴が出てきて譲ったら結構感謝された。どういたしまして。ふはは

 

 

 

 

 

締まりが微妙すぎるが

 

以上、

エロスの国ギリシャでした

 

今後はメジャーな国しかいかないので、若干希少性みたいなものは低下していきます

 

 

さらばバルカン半島!!

ヨーロッパの火薬庫!!!!

 

 

湯源